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久保晃(1926-2010)は戦後、関西を舞台に活躍し、海外でも精力的に発表活動を行うなど、関西の美術界に大きな功績を残した画家であり、その作品は府立現代美術センターをはじめ、多くの美術館のコレクションとなっており、企画展も多数開催されてきました。本年の1月の個展開催まで精力的に発表を続けましたが、個展終了の2週間後に急逝されました。府立現代美術センターが実施する今回の展覧会では、作者の功績を称えその活動の初期から最晩年までの作品を展示します。
 
Composition/1990
Composition/1994

Composition/2010
■展覧会名「久保晃 遺作展」

■主催 久保晃遺作展実行委員会、大阪府立現代美術センター

■会期 2010年10月18日(月)-10月30日(土)日曜休館
    平日・土曜日・祝日10:00-18:00/最終日のみ10:00-15:00
■会場 大阪府立現代美術センター 展示室A

■入場料 無料

■出品作品 初期から最晩年の作品まで、およそ40点を展示予定


【久保晃遺作展  開催にあたって】
本年、1月31日に84歳で他界した現代美術作家、久保晃(1926-2010)の遺作展を開催します。
1926年、奈良に生まれた久保晃は、46年から50年まで大阪市立美術研究所に学び、49年に大阪市立工芸高校美術専攻科を卒業します。50年から3年間、独立美術協会に出品した後、55年に片山昭弘らと制作者集団「極」というグループを結成し、58年の解散まで、大阪、東京で作品発表すると同時に、朝日新人展や京都アンデパンダン展などにも出品しました。
59年から64年までは行動美術協会に出品し、64年に渡仏、65年、「壁画集団」の結成に参加、67年に再渡仏し、68年にはアメリカに渡り、69年に帰国しました。この間、ブリュッセル、パリ、デュッセルドルフ、ウィーンなどで個展を開催しました。
50年代の荒々しい線描による半具象絵画を経て、60年代は、白を基調に黒や灰色を合わせた、厚塗りマチエールの画面が登場します。
帰国後の73年、「版画8」に参加、75年にはリュブリアナ国際版画トリエンナーレ展に出品、75年からはGe展の結成時より参加し、以降毎年出品します。
90年、第1回大阪トリエンナーレで入選、また同年、奈良の喜多美術館で、93には伊丹市立美術館で個展を開催。93年と96年の大阪トリエンナーレでは、それぞれ関西テレビ放送賞、朝日放送賞受賞を受賞するなど、国内外で活躍します。
70年代はデッサン風の線描タッチが随所にあらわれていますが、80年代は灰(グレー)による色面構成が主流になり、90年代初頭の金色や青のドーナツのフォルムを経て、90年代は、主として灰色、青、朱色による抽象的な色面構成になります。
2000年以降は、ルービックキューブを思わせる色面構成や、コーナーのY字ラインへにこだわった抽象絵画などの新境地を開拓し、本年1月の個展開催まで精力的に発表を続けていましたが、個展終了の2週間後に急逝しました。
本展は、戦後大阪・関西の美術界で活躍した久保晃の60年にわたる絵画世界を初期から最晩年まで振り返るものです。


平成22年10月
大阪府立現代美術センター
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