| ■大阪府では、所蔵する多くの現代美術作品を広く府民の方に紹介するため、大阪府立現代美術センターなどを会場に「大阪府所蔵作品展」を開催しています。 ■今回は、これらの所蔵作品のなかから関西を中心に活躍した創作版画グループのリーダー的存在だった川西英(かわにし・ひで)(1894〜1965)の作品を紹介します。 ■川西は、神戸に生まれ独学で油絵をはじめます。21歳の時、最初の油彩画の個展を神戸で開催したの皮切りに、山本鼎(やまもと・かなえ)の作品と出会い創作版画の世界に入ります。1929年(昭和4年)、北村今三、福井市郎らと創作版画グループ「三紅会(さんこうかい)」(1930年から前田藤四郎が参加)を結成、創作版画運動の拠点とし、のちに国画会、日本版画協会の会員になります。常に子どものような純粋な視点で、生地神戸の風景や身近な風俗を取材し、華やかで明るい色彩を多用するなど明快で装飾性のある作品を発表し続けました。また、広く海外にも数多くの作品を出品し、世界各国で非常に高い評価を得ています。私生活では、28歳の時、現神戸東出郵便局局長就任後、昭和35年66歳で退職するまでの間、終生神戸を離れることなく、一市民として創作活動を続けました。終始、庶民の視線から、さりげない日常生活をテーマに取り上げ、当時の古き良き時代の神戸の風景を題材とした川西英のカラフルな木版画25点を紹介します。 ■なお、今回の展覧会は、平成14年度から活動を開始している大阪府立現代美術センター・ボランティア有志の初めての自主企画展となります。 |