会場 大阪府現代美術センタ−展示室 B
会期 2007年1月29日[月]−2月10日[土]
開館時間 10:00−18:00 日曜休館(最終日は15:00まで)
入場料 無料
主催 大阪府立現代美術センター
ギャラリートーク 2007年2月3日[土]・10日[土]13:00より(約30分程度)
大阪府現代美術コレクション岩宮武二展−写真と素描−

この度、大阪府立現代美術センターでは、大阪府現代美術コレクション(所蔵作品)より、写真家・岩宮武二の展覧会を開催いたします。岩宮武二は、1920年鳥取県米子市に生まれ1989年に没するまでのあいだ、日本を代表する写真家として、また大阪芸術大学で後進を育成する指導者として活躍しました。
生前は、「今に生きる」という言葉を座右の銘とし、その心は、今現在生きていることを絶えず認識し、その視点に立って、過去から現在、未来へと続いていく事象やかたちを豊かな感性でとらえようとする精神をうたったもので、岩宮芸術の本質を端的に示しています。
本展は、大阪府が所蔵する岩宮武二作品より、アジアの仏像を撮影した作品、ボロブドゥールやアンコールワットといったアジアの遺跡を撮影した作品、また、写真家・岩宮としては珍しいドローイング(絵画)作品など約40点展示します。
岩宮と仏像との関わりは、1970年にユネスコより仏像の撮影を依頼されたことに始まり、晩年までの約20年に至ります。岩宮は仏像を撮影する際に、幾つかのことを自らに課して撮影しました。その一例として、一般的にひとは礼拝時に仏に正対して合掌するため、岩宮は仏にカメラをむける時もその視線と同じになるべく、カメラと自らの眼を等位にし、仏をみつめるように撮影することを心掛けました。
また、仏像の素材感を的確に把握するため、再現力のある大型カメラの使用と、出来るだけ特別な工夫はせずに自然光を利用しました。
常に被写体と真摯に向き合い表現し続けた岩宮武二の世界をこの機会にお楽しみください。

イベント

■ギャラリートーク 申込不要・参加無料

開催日 2月3日[土]・10日[土]13:00より
会場 大阪府現代美術センタ−展示室 B
解説 中塚宏行(大阪府立現代美術センター主任研究員)
同時開催

地下鉄「谷町四丁目駅」から大阪府立現代美術センターに続く連絡通路<地下広場>に岩宮武二作品を約30点展示しています。大阪府立現代美術センターへのご来館に併せて、どうぞご高覧ください。

1月末まで:岩宮武二「昭和の時代:佐渡の風景編」岩宮が1950年代に新潟県佐渡にて撮影した作品を展示。

2月・3月:岩宮武二「京のすがた」岩宮が京都をめぐる風景を撮影した作品を展示。 

岩宮武二 年譜
1920年 (大正9年) 鳥取県米子市に生まれる。
1937年 (昭和12年) 鳥取県立米子商蚕学校商業科卒業。
1940年 (昭和15年) 丹平写真倶楽部入会。
1941年 (昭和16年) 満州戦車第五連隊入隊。
1945年 (昭和20年) 復員。
1951年 (昭和26年) 瑛九の創立したデモクラート芸術協会に参加。
1954年 (昭和29年) 「フジフォトコンテスト」にてカラーの部金賞、モノクロ・プロの部銅賞受賞。
1955年 (昭和30年) 第1回個展。
1956年 (昭和31年) 個展「佐渡」開催。
1959年 (昭和34年) 秋山庄太郎、林忠彦、植田正治、緑川洋一、堀内初太郎と「六人展」開催(以降、毎年開催)。
『佐渡ヶ島』(角川書店)出版。
1960年 (昭和35年) 個展「ハワイ」開催。
1962年 (昭和37年) 『佐渡』(朝日新聞社)『かたち1・2』(美術出版社)等出版。『かたち1・2』で日本写真協会作家賞受賞。
1964年 (昭和39年) 個展「アンコールワット」開催。
1965年 (昭和40年) 『大和の石仏』『京 Kyoto in KYOTO』(淡交社)等出版。
1966年 (昭和41年) 『結界の美』『琉球の神話』(淡交社)等出版。『京 Kyoto in KYOTO』で毎日芸術賞受賞。
1967年 (昭和42年) 『燈火の美』(淡交社)出版。榊莫山、津高和一と「三人のかたち展」開催。
1968年 (昭和43年) 『カラー 京都の庭』『宮廷の庭1・2・3』(淡交社)出版。
1969年 (昭和44年) 『宮廷の庭1・2・3』で芸術選奨文部大臣賞、尼崎市市民芸術賞受賞。秋山庄太郎、中村正也と「三人展」開催(以降、毎年開催)。
1970年 (昭和45年) 『日本万国博覧会の建築』(朝日新聞社)出版。津高和一、早川良雄と「三人展」開催。
1971年 (昭和46年) 『日本の庭』(中央公論社)等出版。
1972年 (昭和47年) 『日本海』『カラー 京都の魅力・洛中』(淡交社)等出版。
1973年 (昭和48年) 『日本の灯篭』(集英社)『OSAKA』(大阪市)等出版。
1974年 (昭和49年) 『新羅の石仏』(朝日新聞社)『日本の庭園』(集英社)出版。
1975年 (昭和50年) 「仏像のイメージ」展、「見た・撮った」開催。『日本の染色』(毎日新聞社)出版。
1976年 (昭和51年) 個展「墨と私と」「岩宮武二個展」。全日本写真連盟より功労賞授賞。
1977年 (昭和52年) 個展「セリグラフィーとタピストリー」開催。『日本のいけばな』(小学館)出版。
1978年 (昭和53年) 『日本のかたち』(淡交社)『京・いろとかたち』(集英社)等出版。日高正法、池田正三と「三人展」開催。
1979年 (昭和54年) 個展「墨と私と」「ネパールの貌」開催。
1980年 (昭和55年) 個展「仏像・神像・女神像」「Mucho Sol 太陽がいっぱい」、中村正也と「二人展」開催。
1981年 (昭和56年) 個展「水墨+印刷インク」「岩宮武二写真展」「仏像のイメージ」「岩宮武二の眼−5年の軌跡」
「素描」早川良雄と「二人展」開催。
1982年 (昭和57年) 個展「フォトラマ展」「岩宮武二写真展?ヨーロッパ・スナップ」「仏像のイメージ」ほか開催。
1983年 (昭和58年) 「仏像のイメージ」展開催。
1984年 (昭和59年) 個展「3つのメゾットによる女シリーズ」開催。『アンコール』(岩波書店)出版。
1986年 (昭和61年) 『美しい兵庫1・2』(兵庫県)出版。
1987年 (昭和62年) 『ラダック曼荼羅』(岩波書店)出版。個展「アンコール」開催。
1988年 (昭和63年) 兵庫県文化賞受賞。
1989年 (平成 元年) 『アジアの仏像』(集英社)出版。『アジアの仏像』により日本写真協会年度賞受賞。
 病により死去。(69歳)追悼展「岩宮武二・今に生きる」開催。
1996年 (平成8年) 「岩宮武二の写真世界1946−1975」大阪府立現代美術センターにて開催。
2001年 (平成13年) 「岩宮武二の写真世界/今に生きる」開催。(大阪府立現代美術センター) 
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