吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008contactGonzoプロジェクト
NEWS EXHIBITION ABOUT SCHEDULE yoshihara A.P.2008 CONTACT/LINKS

3年にわたるプロジェクトの成果発表。

2006年以来、3年にわたる長期的な公募展形式のアート・プロジェクトとして、これまでに様々な展開を見せてきた「吉原治良賞記念アート・プロジェクト」。

その最終年にあたる本年、これまでの活動の成果発表として、contact Gonzoによる「the modern house -或は灰色の風を無言で歩む幾人か」を開催いたします。


「ただの殴り合いのような緊張感」と「洗練されたダンスのような優雅さ」を奇妙にあわせ持つ、[コンタクト・ゴンゾ]と名づけられたパフォーマンスを活動の核としながら、「You-Tube」などにより大量の写真や映像を即時的に発信するなど、これまでに無い新しい表現を展開させてきたcontact Gonzo。
その活動は、多くのダンス・パフォーマンスの公演で高い評価を得る一方、近年では様々な展覧会にも参加するなど、コンテンポラリー・ダンスやアートといった表現ジャンルを超えた拡がりを見せています。


本展は、2007年末に「吉原治良賞記念アート・プロジェクト」の大賞アーティストに選ばれたcontact Gonzoが、[project MINIMA MORALIA] として、2008年の1年をかけてフィンランド・中国・韓国・沖縄の都市空間を巡り、そこに滞在しておこなったパフォーマンスのドキュメント展示とともに、展示室内につくりあげられた空間を舞台に、会期中に様々なパフォーマンスをおこなうものです。

展示室を舞台に展開する新たな表現の可能性を、ぜひお楽しみください。

会期中のイベント


→「contact Gonzo」、或いは「the modern house -或は灰色の風を無言で歩む幾人か」について


→[contact/Link]


→[プロフィール]


→[project MINIMA MORALIA]


会期中に繰り広げられる様々なパフォーマンスやイベント。

会期中、室内にはこれまでのドキュメントである写真や映像など、contact Gonzoが旅から持ち帰った様々なモノが並べられ、それらはcontact Gonzoによって手を加えられながらそのカタチを変えていきます。

また、10日間の会期中には様々なパフォーマンスやイベントがおこなわれ、展示室というひとつ空間は、クルクルとその意味や機能を変えていきます。

イベントはすべて申し込み不要・参加無料です。
日々、変化していく空間で、contact Gonzoが提示する様々な表現展開を体験してください。


【会期中のイベント】

2月11日(水・祝)

opening performance「contact Gonzo」  15:00 ─

展示室内に新たにつくりあげられた空間を舞台に、「contact Gonzo」をおこなう。

post performance talk  16:00 ─ 17:00

ゲストに住友文彦(東京都現代美術館 学芸員)をお招きしたトークイベント。

opening party  18:00 ─

DJ:ミカジリ/ VJ:ツカハラによるオープニングパーティー。


2月14日(土) 10:00 ─ 19:00

performance「the vanishing paragraph and the clouds of hell 02“accidental aesthetica!!”」

2008年9月、OBP円形ホールにて上演されたcontact Gonzoによる舞台作品の続編。
1日をかけて行われる始まりも終わりも示されない「景色としての、もしくは何時間にも引き延ばされた断続的な間違い」を扱うパフォーマンス作品。
牧歌的な崇高論の更なる進化型。


2月16日(月)~19 日(木) /不定期

open studio「contact Gonzo Factory」

「contact Gonzo」という方法論にもとづき、更なる社会との接点を見いだすには…
メディアとしてのTシャツ、及び社会における必然と余剰の間に位置する「椅子」を会場で制作し、展示する。


2月20日(金)10:00 ─ 17:00

instalational performance「the faximilie funeral」

最終日、作家は不在、静かな部屋。
一台のファックスからドキュメントが流れ続ける、contact Gonzoにまつわる、イメージ、言葉、記号、そして空白。
contact Gonzoメンバー及び、その友人、遠征先で交差する人々による、ファクシミリ送信的合作。



2月15日(日) 10:00阪急芦屋口駅:北側広場集合 (16:00解散予定)
「contact Gonzoは山へ行く」(contact Gonzo主催)

休館日なので山へ行く。contact Gonzo が愛し「ゴンゾ岩」と名付けた
岩を見に行く日。昼寝をし、飯を食って、家に帰る。*食事は各自ご用意下さい
その他、突発的におこなわれるパフォーマンスなどに関してはブログなどでご確認下さい。


contact Gonzo、
或いは
「the modern house -或
は灰色の風を無言で歩む幾人か」
についてのテキスト

 近代化した社会の中で日常生活の対極にあるもの-すなわち野生や暴力-を取り込みながら、コミュニケーションの進化形を探して活動を続けているのがcontact Gonzo なのかもしれない。
彼らの前では、彼らの行為自体が<表現>としてことさらに意識されることもなく、ただ実態としてあるのみで、その記録は無造作に(実はそれほど無造作にではないが)YouTubeやFlickr!で全世界に向けて公開されている。

そのcontact Gonzo がはじめて大々的な展覧会なるものを開催する。
これが展覧会であるのかどうかも怪しいものではあるが、何かしら記念すべきイベントになることは間違いないだろう。芸術という枠さえも否定し取り込まれることを拒む彼らを、現代美術センターという空間はどこまで押し留めることができるだろうか。

 contact Gonzoは、いつも誰かに認められたいと願いながら、何者であると決めつけられることを極端に嫌う。エッジをぼやかし確信的な批評をかわしていくスタイルは、非常に知的かつ巧妙に仕掛けられた罠であるが、彼ら自身にとっての落とし穴とも言える。
そのズラシやボカシが効かないのが、展覧会というものだから。
この展覧会は、contact Gonzo の実力を赤裸々に暴く恐ろしく愉快なものになるに相違ない。

 そしておそらくこの記念すべきイベントを体験した人は、タイトルの「the modern house」という言葉から単純にイメージされるものとは、明らかに違ったものを見ることになるだろう。
世界の中の、都市のジレンマを背負った風景(それらは彼らにとっては核シェルターであり森であり団地でありグラフィティであった)。
その風景を感じさせながら殴りあい、歩く男たち。彼らが見せる都市の風景に人は共感するのだろうか。驚嘆するのだろうか。あるいは落胆か苛立ちか-。

 おそらく、本能には本能で立ち向かうしかない。
野性の感覚を取り戻し、本能に身をゆだねるとき、あなたは一歩contact Gonzo に近づくことができるだろう。
あるいはcontact Gonzo があなたに一歩近づくことができるのかもしれない。

山本麻友美 (吉原治良賞記念アートプロジェクト:コーディネーター)