| contact Gonzo:[project-MINIMA MORALIA]とは、大阪府立現代美術センター主催による公募展「吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008」において、大賞を受賞したcontact Gonzoによるプロジェクトで、同じく選考されたアート・コーディネーターとともに、2008年度の1年間に渡り新たな表現の可能性を拡げる長期的プロジェクトであり、その成果は2009年3月に大阪府立現代美術センターにおいて発表されます。
「contact Gonzo」は、垣尾優、塚原悠也、三ヶ尻敬悟の3人(2008年には加藤至が参加)によるユニット名でもあり、また『痛みの哲学、接触の技法』を謳いながら、突如おごそかに殴りあう、“ダンス”とも“コンタクト・インプロヴィゼーション”とも“愛と存在、それにともなう痛みと接触を身体で論じる哲学”とも“ただの悪ふざけの殴り合い”ともいえる「行為そのもの」を指します。→[profile:contact Gonzo]
そんなcontact Gonzoが提示した[project-MINIMA MORALIA]とは、contact Gonzo(垣尾優、塚原悠也、三ヶ尻敬悟)が世界各地に旅に出て、赴いた各地でcontact Gonzoを行うものです。→[schedule] 、→[審査員講評]
その「場」が持つマクロ的ファクター(大きな背景として場所の持つ物理的・歴史的サイトなど)、もしくはミクロ的ファクター(想い・思考・信念・対立構造、個人の身体に基づく記憶や感覚的サイトなど)を背景にcontact Gonzoを行うことで、物質としてその地の記憶の洗礼を受ける。また、その記憶と記録の断片として、映像・写真・テキスト・切り抜き・傷・痛みなど、様々なものを持ち帰り、それらを多様なメディアを用いて発表するものです。
その旅先にはフィンランド・中国・横浜・韓国など、世界各地12ヵ所を予定し、また旅の途中の様子は、youtubeやFlickrなどのオフィシャルアカウントやブログなどにより、リアルタイム性の高い発表を行っていきます。また、帰国するたびにパフォーマンスを行い、個々の経験や記憶によるcontact Gonzoの動きの変化を検証していきます。
[project-MINIMA MORALIA]は、1年に渡る長期的なプロジェクトとして、2009年3月に予定されている現代美術センターでの最終発表まで、日々変化していく進行形のプロジェクトです。プロジェクトの現状や進行中の試みなどは、今後も当ホームページなどで報告していきます。→[links]
※■Minima Moralia
ドイツの哲学者テオドール・アドルノ(Theodor Adorno, 1903 -1969)の著作からの引用。Minima Moralia: Reflexionen aus dembeschädigten Leben (Minima Moralia: Reflections From Damaged Life)<邦訳『ミニマ・モラリア――傷ついた生活裡の省察』(法政大学出版局, 1979年)
site-1[the weather report]
滞在先:ヘルシンキ・フィンランド共和国
期間:2008年7月8日~29日
project[MINIMA MORALIA]の最初となるsite01[the weather report]。
その目的は、北欧・フィンランドを舞台に「contact Gonzoをする」というシンプルなものです。
しかし、深い森や湖といった雄大な自然、白夜などの稀に見る自然環境を持つフィンランドはまた、発電などへの核利用に積極的な国であり、その高い危機管理意識から国内にいくつもの「公共地下核シェルター」を持つ国でもあります。そして、そのシェルターは平時には図書館や駐車場、プールやスケートパークに利用され、その地で暮らす人々にとっての「生活の場」として利用されています。
深い森と地下核シェルター。
このsite01[the weather report]は、そのシェルターに焦点をあて、この一見すると対極に位置するようなそれぞれの場でcontact Gonzoを行うものです。
日常生活の中に忽然と存在する核シェルター、そこで生活する人々、広大な森や厳しい寒さといった圧倒的なまでの自然、沈まない太陽。
そこに長期滞在し、日常を暮らしながらcontact Gonzoするなかで、何を見つけ、何を持ち帰ったのか。
site-2[girl you're bleeding... (but you are o.k.)](仮)
滞在先:南京・中華人民共和国
期間:2008年9月6日~11日
強烈なタクシーのドライビングテクニックで市内へ。
撮影地は、南京の団地、芸術大学の食堂、南京タワーの建築サイト。
contact Gonzoは街の有り様として「接触度」という言葉を発見。
街の接触度が高い程、contact Gonzoへの驚き、戸惑いは少ないという法則。
僕らが日本で生まれた理由はここにあるかもしれない。
女の子が交通事故に巻き込まれ道路で倒れる。
みながとまどい、触れる事が出来ない。
抱きかかえると、体の震えや、息づかい、鼓動が伝わる。
とにかく激動の時代を迎えていると聞く中国へ。
site-2.5[arty days / nooo problem...](仮)
滞在先:横浜
期間:2008年9月11日~14日
site-3[タイトル未定]
滞在先:ソウル・大韓民国
期間:2008年10月28日~11月4日
□profile:contact Gonzo□
2006 年、垣尾優と七九式こと塚原悠也は扇町公園(大阪市)で 、ある確信を持っておごそかに殴り合い、contact Gonzo が突如始まる。朦朧としながら訳もわからず「痛みの哲学、接触の技法」を謳い、愛と存在についての活動を行う。2007 年、三ヶ尻敬悟が参加、その後、多くの負傷と引き換えに聖地扇町公園にて兎の毛皮で出来たcontact Gonzo 法典の第1章を完成させる。 contact Gonzo をしながらお互いの猛々しい姿を写真に収める「the first man narrative」を行い大量の写真撮影も行っている。2008年には加藤至が参加し、不定形なユニットとして増殖をはじめている。また、その活動はYOU-TUBEをはじめ、あらゆるメディアを用いて発表されている。
(→今後の予定) (→動画)
2006 年
扇町公園で垣尾優と塚原悠也がコンタクトインプロヴィゼーションの稽古を始める
殴り合う
ダンスサーカス100連発参加(主催:DANCE BOX)
「吉原治良賞記念アートプロジェクト2008」入選(主催:大阪現代美術センター)
2007 年
mikahip-k加入
大阪アートカレイドスコープ 大大阪に会いたい。参加(主催:大阪現代美術センター)
ロートレック展関連パフォーマンス参加(主催:サントリーミュージアム)
びわ湖ホール夏のフェスティバル ダンスピクニック参加720@PAMO AWARD 大賞受賞(主催:大阪21世紀協会主催)
HARAJUKU PERFORMANCE+参加 (キュレーター:桜井圭介)
2008 年
「吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008」最終選考を経て大賞受賞(主催:大阪府立現代美術センター)。その受賞プロジェクトとして[project-MINIMA MORALIA]に取り組む傍ら、数々のイベントや企画に参加している。
[project-MINIMA MORALIA]ではフィンランド(7月)・南京(9月)・横浜(9月)・ソウル(10月)などに遠征予定。
6月末に加藤至が加入
□profile:山本麻友美□
1999年から2003年まで京都芸術センターのアート・コーディネーターとして、展覧会および伝統芸能公演など5の企画・制作などを担当。 以後、フリーランスとして伝統芸能公演・パフォーマンス・展覧会などのプロデュースやキュレーション、コーディネートを手がける。2008年より、京都芸術センター シニア・コーディネーター。関西学院大学、池坊短期大学非常勤講師。 NPO Kyoto Arts Meeting設立準備室プログラム・ディレクター。
1999年3月
関西学院大学大学院 文学研究科美学専攻 博士課程前期課程修了。
1999年4月~9月
関西学院大学文学部美学研究室 教学補佐。
1999年10月~2003年12月
京都芸術センター アート・コーディネーター。
2004年5月~7月
関西ドイツ文化センターの奨学金でベルリンにて語学研修。
2007年~
大阪府立現代美術センター主催「吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008」にアート・コーディネーターとして参加(第1次選考通過)。2008年度はその最終プロジェクトとなる[project-MINIMA MORALIA]のアート・コーディネーター。
【主な担当・企画等】
2001年5月
「布・技と術 -須藤玲子-展」担当。
2001年7月
「フランソワ・ジェスマン展」担当。
2001年11月
「京都スタイル・ラボ WAZAWAZA」担当
2002年2月
「公募京都芸術センター2002 三嶽伊紗 測距儀‐遠景の座標‐展」担当。
2002年4月
「京都スタイル・ラボ それぞれの状況展」担当。
2002年10月~2003年12月
京都ビエンナーレ2003の事務局コーディネーターとして配属後は、助成金等申請業務、および伝統芸能公演「今に生きる古典」の企画・制作、美術展(特に海外のアーティストとの連絡調整)などを担当。
2003年11月
長唄三味線 プラハ公演コーディネート。(2004年)
2005年4月
performing arts らせん状のじかん-deflection- プロデュース。
2006年度
京都芸術センター主催事業「わざゼミ2006」、「コーディネーター・スプラウト伝統文化編」企画・制作。
2006年6月
展覧会「√roots-わたしの中の日本的なるもの」(於:法然院)コーディネート。
2007年度
京都芸術センター主催「わざゼミ2007ぐこと・伝えること」企画・制作。
2007年8月
「狂言なんかこわくない」舞台公演、制作。
2007年8月
企画展「アーティストの夏休み」キュレーション。(於:Espace446)[吉原治良賞記念アート・プロジェクト2008の一環として]
2007年10月
應典院再建10周年記念事業「船井美佐―境界―プラトニック・ディスコ」展キュレーション。
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