大阪の美術館あれこれ

五感を研ぎ澄ます…

和泉市久保惣記念美術館

『和泉市久保惣記念美術館』

和泉市久保惣記念美術館 は、日本や中国を主とした東洋古美術が中心の美術館で国宝が2点あります。大阪府和泉市内田町にある、東洋古美術を中心とした市立美術館で、市民ギャラリーやホールが併設されており、ミニコンサートもやってます。器や壷など、地味な感じですが、静かなので、ゆっくり鑑賞できます。東洋美術以外にも、西洋美術の作品を収蔵していて、ルノワール、モネ、ドガ、ゴッホ、セザンヌなど、おや!と目を見張る作品があります。常設で見ることができますが、特別展を企画している時は展示されないことがあるようなので事前に確認をしましょう。

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概要

地元和泉市で代々綿織物業を営む「久保惣」の社長・3代目久保惣太郎(1926-1984)が、古美術品のコレクションと、土地、基金を和泉市に寄付し、1982年(昭和57年)開館した。現在、惣太郎の弟の久保恒彦が名誉館長を努めています。国宝2件、国の重要文化財28件を含む収蔵品は、個人コレクションとしては日本でも有数の規模と質の高さをもつものであり、仏画、絵巻、陶磁などに名品が多くあります。 1998年(平成10年)には新館が完成し、ここではモネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ロダンなどの西洋近代絵画・彫刻や、中国の工芸品などが展示されていて、所蔵品は3000点を越えます。

主な収蔵品

国宝
  • 青磁鳳凰耳花生 銘万声(京都・毘沙門堂門跡伝来)南宋時代 
  • 歌仙歌合

重要文化財

日本絵画
  • 紙本著色山王霊験記(京都・蓮華寺伝来)
  • 紙本著色伊勢物語絵巻(原三渓旧蔵)
  • 紙本著色駒競行幸絵詞
  • 絹本著色山崎架橋図(京都・宝積寺伝来)
  • 絹本墨画達磨図
  • 紙本墨画布袋図 周徳筆 宗桂賛(原三渓旧蔵)
  • 紙本墨画枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)宮本二天(宮本武蔵)筆
  • 紙本金地著色源氏物語図 80枚 土佐光吉筆
中国絵画
  • 紙本著色十王経(伝敦煌出土)
  • 絹本著色鍾馗図(井上馨旧蔵)
彫刻
  • 木造胎蔵界八葉院曼荼羅刻出龕(がん)
陶磁
  • 黄瀬戸立鼓花生(りゅうごはないけ)銘旅枕
  • 唐津茶碗(三宝)
金工
  • 響銅水瓶(さはりすいびょう)
  • 鵲尾形柄香炉(じゃくびがた えごうろ)
  • 牡丹蝶鳥鏡
  • 菊花双鶴鏡
  • 梅花檜垣群雀鏡
  • 蓬莱山方鏡
書跡典籍
  • 貫之集下断簡(石山切二枚継)(しらつゆも)
  • 熊野懐紙 藤原範光筆(山河水鳥・旅宿埋火)
  • 伏見天皇宸翰宝篋印陀羅尼経
  • 法華経化城喩品(けじょうゆほん)(京都・青蓮院伝来)
  • 大字法華経薬草喩品
  • 箔散料紙墨書法華経方便品(京都・青蓮院伝来)
  • 聖一国師墨蹟 法語(蝋牋)
  • 大覚禅師墨蹟 上堂語
  • 一山一寧墨蹟 瑞巖空照禅師頌
考古資料
  • 画文帯神獣鏡
その他の主な収蔵品
  • ルノワール「花飾りの女」
  • モネ「睡蓮」

施設

  • 音楽ホール
  • 日本庭園
  • ティールーム(20席)
  • 茶室
  • 敷地面積 6,127m2
  • 所在地 〒594-1156 大阪府和泉市内田町3-6-12

交通アクセス

  • 泉北高速鉄道 和泉中央駅から南海バス『美術館前』行きに乗車。このバスは、3番乗り場から発車します(緑ヶ丘団地線)。
  • 南海本線 泉大津駅から『美術館前』へ向かうバス路線(春木川線)もあります。

歌仙歌合

和泉市久保惣記念美術館蔵の国宝、歌仙歌合(かせんうたあわせ)についてまとめました。歌仙歌合は、藤原公任原撰・具平親王改撰と推定される三十人撰の唯一の古写本。巻子本、1巻。書写年代は11世紀中頃か。伝称筆者は藤原行成。

解説

おおぶりな飛び雲は名家家集切、伝宗尊親王筆本深窓秘抄、伝忠家筆本和歌体十種に類似します。柿本人麻呂から平安中期頃までに活躍した歌人30人を番えた秀歌集で、時代不同歌合の形式を取ります。計130首。また、書風も高野切第一種や深窓秘抄の系統であり、時代的に近い作品だと考えられます。1首3行書きで、判や判詞はありません。冒頭「一番」とありますが、二番以後の番数を欠いています。巻子本、1巻。外題内題共にありません。料紙は紫と藍の飛び雲を漉き込んだ鳥の子で、縦26.2cm、横44.6cmの紙を9枚継ぎます。上下二段書きで和歌を番えるという特異な形式が特徴です。

解説あれこれ

この写本は1927年に売り出された時、和歌集巻の名で目録に掲載されました。それと前後して、この歌集が藤原公任撰の前十五番歌合や三十六人撰に連なるもので、三十人撰と呼ぶべき歌集であることが明らかにされ、国文学の分野では、この秀歌集を三十人撰と呼びます。すなわち、この写本はいわゆる三十人撰の唯一の写本であるにもかかわらず歌仙歌合という名がついているので、少し紛らわしいですね。また歌仙歌合という言葉自体、歌合形式の歌仙秀歌集という意味での普通名詞として使われることがあり注意を要します。

名称あれこれ

また古筆了佐による行成筆との鑑識語から行成歌巻とも呼ばれていました。しかし、1938年、当時の国宝保存法に基づき国宝(旧国宝、文化財保護法における「重要文化財」に相当)に指定される際に歌仙歌合と命名され、以後その名が定着しました。1952年に文化財保護法に基づく国宝(新国宝)に指定された際もこの名称が踏襲されました。

歌人

  • 上段の歌人/下段の歌人
  • 柿本人麻呂/紀貫之
  • 凡河内躬恒/伊勢
  • 遍昭/在原業平
  • 大伴家持/素性
  • 藤原兼輔/藤原朝忠
  • 藤原敦忠/源公忠
  • 藤原敏行/紀友則
  • 壬生忠岑/源重之
  • 藤原興風/源信明
  • 藤原清正/源順
  • 清原深養父/小野小町
  • 坂上是則/清原元輔
  • 小大君/藤原仲文
  • 大中臣能宣/壬生忠見
  • 平兼盛/中務

柿本人麻呂

和泉市久保惣記念美術館とゆかりのある柿本人麻呂についてご紹介します。柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ、斉明天皇6年(660年)頃 - 養老4年(720年)頃)は、飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記されます。皆様も学校で習ってお馴染みの歌人ですよね。後世、山部赤人とともに歌聖と呼ばれ、称えられています。また三十六歌仙の一人で、平安時代からは「人丸」と表記されることが多いです。『万葉集』第一の歌人といわれ、長歌19首・短歌75首が掲載されています。その歌風は枕詞、序詞、押韻などを駆使して格調高い歌風です。また、「敷島の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ まさきくありこそ」という言霊信仰に関する歌も詠んでいます。長歌では複雑で多様な対句を用い、長歌の完成者とまで呼ばれるほどでした。また短歌では140種あまりの枕詞を使いましたが、そのうち半数は人麻呂以前には見られないものである点が彼の独創性を表しています。

人麻呂の歌は、讃歌と挽歌、そして恋歌に特徴があります。賛歌・挽歌については、「大君は 神にしませば」「神ながら 神さびせすと」「高照らす 日の皇子」のような天皇即神の表現などをもって高らかに賛美、事績を表現しています。この天皇即神の表現については、『記紀』の歌謡などにもわずかながら例がないわけではありませんが、人麻呂の作に圧倒的に多く、この歌人こそが第一人者だといわれていますよね。また人麻呂以降には急速に衰えていく表現で、天武朝から持統朝という律令国家制定期におけるエネルギーの生み出した、時代に規制される表現であるといえます。

俗説

『続日本紀』元明天皇の和銅元年(708年)4月20日の項に「かきのもと の さる」の死亡記事があります。この人物こそが、政争に巻き込まれて皇族の怒りを買い、和気清麻呂のように変名させられた人麻呂ではないかとする説もあります。しかし当時、藤原馬養(のち宇合に改名)・高橋虫麻呂をはじめ、名に動物・虫などのを含んだ人物は幾人もおり、「サル」という名前が蔑称であるとは言えないことはすでに指摘されています。このため、井沢元彦は『逆説の日本史』で、「サル」から「人」麻呂に昇格したと述べています。しかし、「人」とあることが敬意を意味するという明証はなく、梅原論と同じ問題点を抱えています。ほぼ同時代を生きた人麻呂の同族であった、という以上のことは明らかになっていません。

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